※本情報はメディア向けプレスリリースとなります。
飯塚市と福岡地域戦略推進協議会(以下、FDC)は、フレイルチェック等を通じて市民の健康寿命の延伸や地域の一層の活性化に資するための実証事業の実施にあたり、連携協定を締結します。
九州でいち早く飯塚市が取り組んできたフレイル予防事業のさらなる展開に向けて、本実証事業では、ソーシャル・インパクト・ボンド(以下、SIB)のスキームを活用して、民間資金を用いてフレイル予防の多面的な効果を実証し、成果指標を探ります。フレイル予防をテーマにしたSIBの実証事業は日本で初めてです。
※SIB…民間資金を活用した官民連携による社会課題解決の手法の一つであり、民間の資金提供者から調達した資金を基に事業を実施し、事前に合意した成果が達成された場合、行政が成果に応じて資金提供者に費用を支払う仕組み。
※フレイル…フレイルとは、虚弱を意味する「frailty」(フレイルティ)から作られた言葉で、加齢とともに心身の活力が低下した状態を「フレイル」という。フレイルには、身体的フレイルだけではなく、心理的フレイル、社会的フレイルがあり、それが相互に影響している。
1. 連携協定について
(1) 連携・協力事項
●飯塚市
事業及び参加者募集の広報や飯塚市フレイル予防サポーターとの連携調整に関して協力するとともに、実施会場の確保に関して支援
●FDC
実証事業で収集したデータ及びその分析結果について市へ提供
(2) 期間:協定締結日から2020年3月末日まで
2. 飯塚市におけるフレイル予防の取り組みについて
飯塚市においては、介護予防の取り組みのひとつとして、高齢者自身がフレイル(虚弱)の状態を気づき、日常生活の中にフレイル予防を取り入れるための意識変容・行動変容を目的とし、平成28年度より取り組んでいます。
(1) 対象者:市内在住の65歳以上の方
(2) 事業内容:フレイル予防サポーター養成講座、市民啓発講演会、フレイルチェック、フレイル予防プログラム
(3) フレイル予防サポーター(フレイル予防に関する活動を支援する市民サポーター)登録数:約80名
3. 実証事業について
フレイル予防事業のさらなる展開に向け、「フレイル予防」の多面的な成果の可視化を目的に、SIBを活用した実証事業を行います。民間資金を用いて実験的にサービスを提供し、得られたデータをもとに、医療費削減の視点だけでなく、まちづくりの視点も含めた社会的インパクトを可視化できる成果指標の作成を目指します。
4. 実証事業の実施体制について
実証事業は、FDCが飯塚市と連携し、三井住友銀行、福岡ソフトウェアセンターとともに実施します。また、フレイル研究の第一人者である東京大学 高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授に、本実証事業の評価アドバイザーとして、成果指標の検討に協力いただきます。
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5. 問い合わせ先
<連携協定に関すること>
飯塚市 福祉部 高齢介護課 地域包括支援センター係
担当:倉智 TEL:0948-22-5500(内線1140)
<実証事業に関すること>
福岡地域戦略推進協議会(FDC) URL:www.fukuoka-dc.jpn.com/
担当:片田江・櫛間 TEL:092-733-5682 MAIL:info@fukuoka-dc.jpn.com