福岡地域戦略推進協議会(以下FDC)産業創造部会が主催する「フードビジョン・ふくおか」を2024年12月9日・10日の二日間にわたって福岡国際会議場で開催しました。
産業創造部会では、MICE/観光や食など地域が強みを有する産業における事業変革を推進すると同時に、会員同士の有機的連携や会員外の担い手企業/団体との協働を通じたイノベーションを促進し、MICE/観光や食を核とした「まちづくり」や「ビジネスエコシステム構築」につなげる活動に取り組んでいます。
2024年12月9日、10日の二日間にわたって産業創造部会主催イベント『フードビジョン・ふくおか』を開催。
「食」や「MICE/観光」、「まちづくり」などに主体的に関わる多様な企業/団体や人材が一堂に会することで、想いや活動を共有・交流する機会となり、緩やかな関係者コミュニティ組成につながることを目指した結果、約250名が参加する一大イベントとなりました。
開催概要
開催日: 2024年12月9日(月)~10日(火)
場 所: 福岡国際会議場 5F ※1フロア貸し切り
プログラム:
9日:産業創造部会イベント、ひのさと暮らしLABOフォーラム、大交流会
参加者:地域の食や観光・MICE、まちづくり関係者
1.ひのさと暮らしLABOフォーラム
2.フードイノベーションワークショップ
3.MICE/インバウンドセミナー
4.福岡ペアリングイベント
5.大交流会
10日:三菱地所/めぐるめくプロジェクト主催『めぐるめく日本の食卓会議2024』
参加者: 全国の食と地域活動実践者など
■まちづくりと地域活性
「ひのさと暮らしLABO 第⼆回フォーラム」
日 時:2024年12月9日 13:00~17:00
場 所:福岡国際会議場 501会議室
参加者:49名
主 催:特定⾮営利活動法⼈まちづくり宗像、株式会社⼤凧
当フォーラムでは、ひのさと暮らしLABOの設立以来2年間にわたる活動の報告がなされたほか、宗像市都市再生課の取り組み報告、並びに基調講演として国土交通省都市局まちづくり推進課平井昭三氏が登壇され「官民連携によるまちづくり」をテーマに講演されました。また、福岡地域戦略推進協議会神田橋幸治シニアマネージャーが宗像ならではのオープンイノベーションプラットフォームの構築に向けた提案をおこないました。
さらに、当日はPPP財団蔵田幸三代表理事より、都市再生学会の立ち上げの発表があり、今後、福岡都市圏のみならず、全国につながる動きへ期待が高まるフォーラムとなりました。
■食関連プログラム
「フードビジョン・ワークショップ」
FDCフードイノベーション分科会×食関連産業チャレンジ促進事業 第2回合同ワークショップ
日 時:2024年12月9日 15:30~17:00
場 所:福岡国際会議場 502会議室
参加者:99名
主 催:FDC産業創造部会フードイノベーション分科会、福岡市農林水産局
FDCフードイノベーション分科会では、2023年度より福岡市農林水産局が推進する「食関連産業チャレンジ促進事業」と協業し、福岡市の食関連産業をアップデートするためのアイデア創出や実証研究などの取り組みを進めてきました。
今回のワークショップには、分科会メンバー及び昨年度からの食関連産業チャレンジ促進事業参加者など「持続可能な“おいしいまち福岡”の実現」に興味関心をもつ食関連企業、団体、個人の方が参加。(株)TNC小祝誉士夫代表が登壇し、「グローバル視点で見た福岡の食とまちづくり」というテーマで欧米やアジアの食とまちづくりが一体化した事例などを多数ご紹介いただきました。
また、現在FDCフードイノベーション分科会で取り組んでいる実証研究の現状報告も行われました。
■MICE/観光インバウンドセミナー
「みんなで語ろう!世界に知らせたい福岡・九州の魅力」
日 時:2024年12月9日 15:30~17:00
場 所:福岡国際会議場 503会議室
参加者:リアル76名 オンライン38名
主 催:(一社)九州通訳翻訳者ガイド協会、FDC 産業創造部会 MICE戦略推進分科会
2026年2月に福岡開催が決定している「第21回世界観光ガイド連盟(WFTGA:World Federation of Tourist Guide Associations)総会」。WFTGA総会とは、世界約60か国の観光ガイドのプロフェッショナルが集まる国際会議で、開催時には世界各国から約600人余りの観光ガイドが福岡に集結する見通しです。
FDC産業創造部会ではこの機会を今後のインバウンド事業に繋がる2025年度のターゲットMICEと位置付けています。
この開催にむけ、福岡九州を訪れる多様な観光客のニーズと、それに対応する観光ガイドの役割や世界に発信したい九州福岡の魅力についてディスカッションが交わされました。引き続き賛同いただけるメンバーを募りながら地域経済の発展に資する取り組みを推進してまいります。
■九州ペアリング開発会
日 時:2024年12月9日 15:00~17:00
場 所:福岡国際会議場 504・505会議室
参加者: 32名
主 催:ペアリング開発プロジェクト
観光客はもちろんのこと、 地元客にも新たな発見を提供できる街を目指す取り組みとして、九州の飲み物と九州の名物料理・お土産品の ペアリングを競うイベントを実施しました。市内飲食店5店舗が日本酒・焼酎・お茶それぞれ5種類の飲み物とのペアリングメニューを考案し、本イベント参加者並びに大交流会参加者の投票により最も優れたペアリングを決定しました。
■フードビジョン・ふくおか 大交流会
日 時:2024年12月9日 17:30~19:30
場 所:福岡国際会議場 5階ロビー
参加者: 264名
主 催:FDC産業創造部会
「まちづくり」や「MICE/観光」、「フードイノベーション」関連のプログラム参加者、また10日開催の「めぐるめく日本の食卓会議2024」の参加者が一堂に会し、地域食材や実証研究関連のメニューを楽しみながら【越える/混ざる】をテーマに交流しました。
会場では2024年度実証研究プロジェクトの報告ブースや試作メニューを提供するブースなどが並びました。参加者たちが参加したプログラムの垣根を越え、食を通じて交流し各ブースを回ったり意見交換をする姿が見られ、多様な視点から食やMICE/観光を起点とした「まちづくり」を展望する場となりました。
大交流会における主な出展ブース
●お魚応援団 (唐泊恵比寿かきプロモーション)プロジェクト
日中に試行したインバウンド向けフードツアーの訪問先食材(恵比須かきと白糸酒造の酒)をペアリング提案
●発酵による魚料理店調理残渣の 価値化プロジェクト
ジビエや魚を醤油麹で発酵させた醤汁や醤油をブレンドしたクラフトコーラの味比べを提供
●フードイノベーション拠点づくり研究会
シェフが考案したプラントベース食材活用メニューを提供 (欧風カレー、レアチーズケーキ、エビ風カツ 等)
●取り寄せ・小分けケータリングプロジェクト
普段、実店舗でしか味わえない福岡グルメを会場に取り寄せ 小分け提供のためフードロス削減にも貢献
まちなかの評判店料理を小分けで取り寄せ、アフターMICE活性化及びフードロス削減を目指す