7月25日(木)、建築設計や都市デザインなどを手掛ける株式会社日建設計(東京都)の関係者、アテンドのURBANIX㈱含む19名が、中堅社員向けの社内研修の一環で、福岡地域戦略推進協議会(以下FDC)が取り組む産官学の都市間連携・海外連携に関するヒアリングのため来福し、FDC事務局と意見を交わしました。
開会にあたり㈱日建設計 都市・社会基盤部門・都市開発グループ・郡司拓磨氏は、「わが社は都市とともに成長をしてきた会社であり、国内だけでなく、海外への移出を目指している。実現には海外での都市基盤や社会基盤に対する貢献を視野にいれるなど、新たな視点を持って事業を発展させることが必要だと考えている。この課題意識のもとに本日は議論を交わしたい」と挨拶しました。
また、同社顧問を務める多摩大学大学院紺野登教授は「国内で少子高齢化が進む中、これから先も大規模開発が続くとは限らない。都市の発展にむけて、より丁寧に成長の機会を見出さなければならない。そこで都市間を連携させることが必要となり、多層間にわたる枠組みづくりが求められる。その意味からもさまざまなステークホルダーと共創しているFDCの取り組みを参考にしたい」と来訪の趣旨を語りました。
FDCからは、中牟田徳将ディレクターが、FDCの概要と都市創造部会が中心に行う”Inter-city Collaboration”(都市間連携)の取り組みを、今井真奈美事務局長補佐が、国外都市のMoU締結や国外起業家への福岡進出支援など福岡市とともに行ってきた海外連携事業を、それぞれ説明しました。
意見交換では、「なぜこのように多くの都市との連携が実現できたのか。福岡だからできたのであれば、福岡の何が決め手になったのか」「それぞれの海外連携の背景、内容、意図について聞きたい」など海外連携に関する質問に加え、「都市の成長においてFDCの果たす役割は」「会員はFDCに対して何を期待して参画するのか」といったFDCの組織そのものや取り組みについての質問が相次ぐなど、有意義な議論が交わされました。