福岡市は、次期基本計画策定に向けた市民意見募集「みんなでつくる福岡市の将来計画プロジェクト」の実施報告書を作成。45回にわたり開催したワークショップの概要、小中学校での意見募集や外国からの来訪者アンケート結果などに加え、民間主導の取り組みとして福岡地域戦略推進協議会が昨年4月から半年間にわたって実施した「福岡市次期基本計画(マスタープラン)策定に向けた民間意見のとりまとめプロジェクト」を紹介しています。
また、有識者20名へのインタビューにおいて、「福岡市の観光資源について考えたとき、歴史的な資産や文化的なもの、そして自然が全部嚙み合って連動するともっと輝くはず。日本では、どうしても情報が行政単位で区切られているが福岡市がハブ的機能を持ちながら周辺の都市と連携していくことを目指してほしい」(太宰府天満宮西高辻信宏宮司)という要望や、「(スタートアップやBコープ※1、ゼブラ企業※2の集積に関し)福岡が、日本中の『やりたいのにできない』」と感じている人が集まってくる場を提供して、そのひとたちのハードルになっているものを取り除いてあげれば」(国際経済研究所藤沢久美氏)といった提案など、多くの貴重な意見が綴られています。
機会があればぜひ、ご一読ください。
※1 B コープ(B Corporation)
米国の非営利団体B Labによる国際認証制度。
商品を評価するものではなく企業のあり方自体を評価するもので、環境や社会に配慮した公益性の高い事業を担い、透明性や説明責任等に関する厳しい基準をクリアした企業に与えられる。現在世界83カ国150以上の産業で5000以上の企業が取得している、とされる。
※2 ゼブラ企業
「社会性と経済性を両立する」「長期的視点を持つ」といった特徴を持つ企業。
2023年6月に発表された「経済財政運営と改革の基本方針2023」および「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」においても「ゼブラ企業を推進する」方針が示されている。
■デジタル公開されている実施報告書はこちらです
福岡市「みんなでつくる福岡市の将来計画プロジェクト」実施報告書
■福岡地域戦略推進協議会ホームページ > トピックス
福岡地域戦略推進協議会「福岡市次期基本計画(マスタープラン)策定に向けた民間意見のとりまとめプロジェクト」