人口減少、高齢社会など顕在化する課題に対し、各地域では、解決のための戦略策定や地域の成長へと結び付けていくための取り組みを模索しています。このような中、産学官民が連携し地域づくりを進めていく取り組みが必要との認識のもと、FDC の仕組みや事業推進体制をモデルにして地域の成長を支え推進する産学官民連携組織「仙台地域戦略推進協議会(SDC)」と「イノべーティブ岡山(岡山地域戦略推進協議会)」がそれぞれ2023 年2 月に立ち上がりました。
機運醸成のため開催されたサミットでの登壇や設立準備に向けたミーティングを通じて、組織体制や戦略策定、事業推進体制と事業創出の仕組みを解説するなどFDC は構想段階から両組織の設立をサポートしてきました。
また、他地域においても同様な組織設立の動きもあり、FDC では今後はこれらの組織の設立支援や連携を通じて取り組みを日本全体に拡散し、地方から成長モデルを創出するエコシステムの構築を目指してまいります。
2011 年FDC 設立趣意書で謳い上げた『取り組みの成果は、福岡の持続的な成長に留まらない。 地域に蓄積された戦略の企画推進力を他地域に水平展開することで、九州全体の一体的な発展、 ひいては日本全体の成長に繋げていくことが可能である。そして、このような内発的成長への取り組みは世界中で求められており、人材を起点とした新しい地域成長モデルを福岡から世界へと発信することで、人類全体の発展に貢献することを目指すものである』との理念をもとに、私たちは今後ともサポートを進めてまいります。
仙台地域戦略推進協議会
2021年2月に郡和子仙台市長が議会で福岡市に対する「ライバル都市宣言」を行ったところ、髙島宗一郎福岡市長が「ぜひ東西から日本を盛り上げましょう!」とメッセージを返したことが機運醸成のきっかけとなった。
地元企業を核に延べ500の企業や自治体で構成している仙台成長会議のメンバーらが中心となって、福岡市をベンチマークするとともに、その成長を支えるFDCを手本に官民連携組織の設立に至った。
今後事業会社や自治体、金融機関や大学など官民が参加する予定。
イノベーティブ岡山(岡山地域戦略推進協議会)
計画都市である『吉備高原都市』はデジタル田園健康特区に指定され、地域振興やイノベーションの推進に取り組むものの、地域全体が統合した動きになってこないという課題を抱えていた。そこで、一般社団法人吉備高原オープンイノベーション協会が中心となって、成功しているFDC の事例から学び、推進していく仕組みを構築するため、サミットを開催し、FDC の取り組みと知見を共有。
2023 年 2 月、同協会に加え教育機関、金融機関などをパートナーとして構成するイノベーティブ岡山(岡山地域戦略推進協議会)を設立。FDC 石丸修平事務局長が顧問に就任した。