2022年6月10日、ホテルニューオータニ博多にて開催された公益財団法人福岡貿易会 総会 講演会に前田事務局次長が講演登壇しました。
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講演テーマを「産学官民連携で考える未来の街づくりに向けて」とし、福岡地域戦略推進協議会(以下、FDC)の設立経緯から現在の活動内容、福岡のまちづくりや福岡・九州の今後の見通し、なぜイノベーションが必要なのかなどを踏まえ、産学官民連携へのFDCのアプローチについて講演いたしました。
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前田事務局次長は講演の中で、イノベーション都市としての福岡の強みについて、①人材の多様性やクリエイティブ産業の集積、②自治体と民間事業者が切磋琢磨しつつ協力する地域性、③活気あるアジアとの近接性、④自然環境や食文化などの高いQOL(Quality of Life)といった4点を挙げました。
一方で、海外の先進都市と比べてみたとき、まだまだ見劣りすることは否めない。これはすなわちイノベーションを生みだす力やグローバル化を推進する仕組みをアップデートするポテンシャルが十分あるということでもある。そのためにこれからもFDCが官と民、民と民の間を取り持つなど様々な取り組みを行っていくことで、イノベーション都市福岡の成長を支えるとともに、未来のまちづくりに取り組んでいきたい、と述べました。
講演後の質疑応答の中で、今後の取り組みについて前田事務局次長は、「設立以来これまで、個別事業の支援に留まらず、スタートアップやイノベーションの創出に向けたムーブメントを醸成するための取り組み、政策立案などの環境整備を行ってきた。今後も民間と行政を結ぶ橋渡しとなり、地域全体で課題を解決していくためのリエゾンとして、福岡都市圏の成長に向けたお手伝いをしていきたい」と語りました。