1月24日に開催された「国際金融機能の誘致に向けたフォーラム」(福岡市主催、福岡地域戦略推進協議会(以下FDC)共催)において、FDC事務局長石丸修平がトップリーダーズセッションのモデレーターを務めました。
フォーラムは、地場企業等の関係者はじめ市民に対して国際金融機能の誘致に関する理解を深めるとともに、誘致に向けた取り組みをさらに加速することを目的に、リアル会場とオンラインによるハイブリッド方式にて開催されました。
まずキーノートスピーチにおいて、岡澤恭彌福岡市国際金融アンバサダーが『ファンドとは社会課題を解決するツールである』とのテーマで講演。「この30年間成長できなかった日本において、今求められるのは無形資産への投資など企業に寄り添いながら成長に導くファンドの機能だ。この機能を活用し新たな資金循環をもたらすことで成長を加速させ、下方屈曲する日本の経済を立て直していける。TEAM FUKUOKAはそのような国際金融都市機能を目指すべき」と強調されました。
これに続くトップリーダーズセッションでは、倉富純男九州経済連合会会長、池辺和弘九州電力代表取締役、髙島宗一郎福岡市長に岡澤氏が加わり、石丸修平事務局長がモデレーターを務め、「福岡が目指す国際金融都市」について議論しました。
倉富会長は「九州が成長し福岡・九州から日本を動かすためにも、ファンドを含めた国際金融機能は必要だ。国際金融機能誘致の実現により、九州の様々な企業が世界に向かってはばたくことができる」と発言されました。
池辺代表取締役は「100年後の世代に向けた成長の種をまかなければならない。国際金融機能はまさにその種だ。今、サプライチェーンを含めカーボンゼロが最も重要な課題であり、気候変動にしっかり対応していくと宣言することが国際金融機能誘致につながっていく」と強調されました。
さらに、髙島市長は「継続的にイノベーションを生み出し、新陳代謝を常に起こす福岡の成長ビジョンにとってファンドは必要とされる機能。リスクを取ってチャレンジしていく風土をつくりたい」と語られるなど、活発な議論が交わされました。
セッションを通じて石丸は「ファンドというキーワードのもと、機能を担うプレーヤーを獲得し、リスクを取りながら次の成長に繋げていくことが大事だ。加えて気候変動への取り組みにおいて世界の先進地域となるポテンシャルを秘めている福岡・九州が、国際金融の分野で中心的役割を担うことが求められる。国際金融機能誘致によって無形資産への投資が促進され、スタートアップチャレンジが勃興するなど、地域経済のアップデートや活性化に結び付けていかなければならない」と語り、議論をまとめました。