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【開催報告】国連ハビタットとの共催サロン「グローバル都市福岡の実現に向けて~国際人材にとって魅力的な街・組織とは~」第二弾を開催しました

FDCニュース

福岡地域戦略推進協議会(以下FDC)は2021年10月7日、国連ハビタット福岡本部(以下ハビタット)と、オンラインサロン「グローバル都市福岡の実現に向けて~国際人材にとって魅力的な街・組織とは~」第二弾を開催いたしました。

※こちらのサロンのご案内に関して、ご案内メールが迷惑メールに振り分けられておりリンクが見つからなかったというお声を数名の方より頂いております。大変申し訳ございませんでした。事務局にて改善し今後はこのようなことがないよう努めて参ります。

イベントの概要は下記の通りです。

【講演内容】

テーマ: 「福岡のインターナショナルコミュニティについて」
講 師: 有限会社Fukuoka Now 取締役 / ゼネラルマネージャー サーズ恵美子氏
内 容: ・「暮らす場所は自分で選ぶ」という価値観で自然と街の調和が取れている福岡を選ぶ外国人が増えていることを紹介し、仕事を持っていてライフスタイルを選ぶ人々に福岡は親和性があるのではないかと述べました。また、以前は英会話講師しか仕事がないと聞いていたが、最近は自国のビジネスをそのまま持ってくるスタートアップ、エンジニア、個人事業主が増えていると話されました。
・サーズ氏が運営している、福岡で活躍する外国籍のエグゼクティブ限定のビジネス交流のためのコミュニティFIBA(Fukuoka International Business Association)は、福岡に駐在員が居着かない、家族が帰国したいという海外人材が多かった際に当時の知事の声で生まれ、現在国際人材の中で重要なコミュニティになっていると紹介されました。
・福岡市が英雑誌モノクルで以前ランキングに入っていたが、今年は「世界で輝く小さな街」というテーマで糸島が3位に入ったことを紹介。ライフスタイルを充実させつつ、街が近くビジネスもできるという点で注目されていると述べました。
・国際人材の活用の前に、選んでもらえる環境が福岡にあるかが重要であり、受け皿としてコミュニティが重要な役割を果たすと話しました。
   
テーマ: 「組織の国際化について」
講 師: 株式会社麻生 グループ経営推進室 課長 石松かおる氏
内 容: ・石松氏はグループ内102社の経営推進、グループ全体のグローバル人材育成を担当してこられました。事業として海外展開はそこまでしていないが、会長が「内なる国際化」として組織の中からの国際化、グローバルシティズンの育成に力を入れている。無料で英語を学べる制度を整えており、海外研修も無料で参加可能。オックスフォード大学からインターン生の受け入れを行い、インドネシアのビヌス大学との学部設立などにも取り組んでいる。インターン生は毎年2名枠に対し約50名の応募があり、過去の参加者が福岡を気に入って現地でプロモーションしてくれる。飯塚の小・中学生を対象に国際プログラムを提供し地域の国際化にも取り組んでいる。などのお話をいただきました。
・麻生セメントの2001年の仏会社ラファージュとの合弁立ち上げについての経験を紹介。突然の社内言語の英語化、多国籍の人々との業務の中での働き方の変化、個人として感じたキャリアや成果の出し方における価値観の違いをお話頂きました。
・エリンメイヤー氏のカルチャーマップを紹介。対立を恐れずに意見を言うフランス人に対し、自分自身が非難されたと受け取る日本人が多く、どう間を繋ぐと良いか考えることが多かったと自身の経験を紹介されました。またフランスはトップダウンが強く、それに対し日本はコンセンサス形成を重視する傾向にあるが、麻生がうまくいった理由の一つはオーナー企業でトップダウンが強かったことだろうと述べられました。
・国際人材が活躍できるための組織変革は時間がかかるが、まずは個人のグローバルマインドの醸成が醸成が重要だと伝えました。日本人でもそれぞれ価値観、考え方は違うため、まずは多様な価値観への寛容性を持つことが日々の中で個人ができることであると述べられました。

 

【パネルディスカッション】

テーマ: 「国際人材を活用するにあたっての福岡における課題点」
登壇者: Fukuoka Now サーズ氏、麻生 石松氏、モデレーターFDC 平山
内 容: ラファージュとの合弁における社内文化の変容についてや、多様な価値観への寛容性や丁寧なコミュニケーションの重要性が語られました。また、ジョブ型のキャリア形成を行う国際人材が働きやすいよう誰もが活躍できる制度を作ること、階級意識を外すことなどが今地域に足りておらず改善すべき点なのではないかと議論が行われました。

 

【閉会挨拶】

登壇者: 国連ハビタット 是澤本部長
内 容: 日本の中の東京・大阪に次ぐ地方の福岡と考えず、福岡が東京にないブレイクスルーをし、従来の日本の価値観に捉われないような地域づくりが大切だと述べました。またその中で、大学や様々な企業が集まりコミュニティを構築し福岡の魅力を発信することが重要だとお話頂きました。

 

【お問い合わせ先】
福岡地域戦略推進協議会
担当:平山、加藤、今井
TEL: 092-733-5682
MAIL: info@fukuoka-dc.jpn.com