2016年の年頭にあたり、謹んでご挨拶申し上げます。
昨年は福岡地域戦略推進協議会(FDC)の活動に対し、ご理解と格別のご支援を賜り厚く御礼を申し上げます。
さて、2015年4月の総会及び幹事会におきまして、事務局長を拝命しました。
昨年は福岡地域戦略推進協議会(FDC)にとりまして、大きな変革の一年でした。
2011年の設立以来、地域戦略の立案と実行のための環境整備を行ってきた短期フェーズ(交流人口の増加/施策例:MICEなど)から、昨年は中期フェーズ(ビジネスの開発/施策例:社会実験など)に移行しました。福岡地域戦略推進協議会(FDC)は産学官民のプラットフォームとして、これまでの地域戦略の環境整備から、いよいよ地域戦略に基づいた施策の事業化及び広域化を押し進めていかなければなりません。
世界は国家間の競争から都市間競争に移行してきています。福岡市を中心とした福岡都市圏が一体となって世界に打って出るために、また、福岡地域戦略推進協議会(FDC)が掲げている「2020年にGRP+2.8兆円、雇用+6万人、人口+7万人」というKPIを達成し、「東アジアのビジネスハブ」となるためには、産学官民の強みを活かして最先端の技術開発やビジネスモデルを次々と生み出して行くことが必要です。
2011年に掲げた地域戦略は、いよいよ折り返し地点を迎えようとしています。2016年は、ポスト2020年を見据えた新たな地域戦略の検討を開始いたします。新たな地域戦略の方向性を見据え、現在取組みを進めている観光、スマートシティ、人材、食、都市再生の各部会での検討を加速してまいります。また、他の領域を対象とする新たな部会の立ち上げなど、柔軟な協議会運営を行ってまいります。
この他、国家戦略特区の共同提案者として国家戦略特区事業の組成を行って行くとともに、新たな規制緩和項目の案出を行ってまいります。また、地方創生のモデルとして地域活性化及び地域産業形成を図るべく、広域への経済波及や活性化の観点で事業を組み立ててまいります。施策の事業化及び広域化の推進にあたっては、担い手として様々な課題を解決するための組織のあり方について検討してまいります。
2016年は勝負の年と位置付け、「成果」を可視化して皆様にお届けするため、職員一同精一杯の努力を行ってまいります。一層のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。