福岡地域戦略推進協議会事務局(以下FDC)は、福岡都市圏において地方自治体が担う社会政策の実効性向上と公的投資の削減および地域における新たな投資市場とイノベーションの創出に向けた具体的な事例の展開を目的とした、新しい官民連携の社会的投資モデル「ソーシャル・インパクト・ボンド(以下SIB)」についてのプロジェクトを立ち上げました。
SIB制度とは、従来行政が担ってきた社会政策の実施について、主に民間投資家からの出資をもとにNPOなどを活用して行うことで、より政策効果を向上させるとともに、公共コストの削減を図っていくもので、投資家には削減された行政費用に利息をつけてリターンをしていく仕組みとされており、英国や米国での成功によって世界的にも注目を集めはじめています。
この流れを捉え、FDC事務局が有する産学官民のプラットフォームとしての強みを活かして、会員をはじめとする民間企業や団体、大学、財団、中間支援組織、NPO法人などと連携し、SIBに関する調査、提言、発信や地方自治体への導入支援等をおこなっていく考えです。
今回、FDC事務局よりこれから進めるSIBプロジェクトについてのご説明をさせていただくとともに、SIB制度研究の第一人者である伊藤健氏をお招きして、SIB制度に加え、制度実施における重要な評価指標である社会的投資収益率(SROI)についてご講演いただき、FDC会員や福岡市民の皆様のご理解を得ながらプロジェクトの推進をしたいと考えております。
1日ごとの参加も可能ですが、ぜひSIB制度の深い理解にむけて、多くの皆様に2日間ご参加いただければ幸甚です。
詳細はこちら >>ソーシャル・インパクト・ボンド フォーラムのご案内(福岡地域戦略推進協議会)
【日時】 10月3日19:00-21:30、10月4日10:15-12:00
【場所】 BIZCOLI(中央区渡辺通2丁目1番82号電気ビル共創館3F)
【主催】 福岡地域戦略推進協議会、公益財団法人日本財団、NPO法人SROIネットワークジャパン
【後援】 公益財団法人九州経済調査協会、公益財団法人福岡アジア都市研究所
【参加費】 無料(3日の懇親会参加の方のみ、おひとり様2,000円の会費を頂戴いたします。)
【人数】 両日50名(参加希望者多数の場合は抽選とさせていただきます。)
※本フォーラムへの申込み受付は終了しております。
【問い合わせ先】
福岡地域戦略推進協議会ソーシャル・インパクト・ボンド フォーラム担当:中満(なかみつ)、西田
Mail:event@fukuoka-dc.jpn.com
Tel :092-733-5682
Address:福岡市中央区天神1-10-1福岡市役所北別館6階 公益財団法人福岡アジア都市研究所内
**スケジュール詳細**
【day1】 ソーシャル・インパクト・ボンド制度を知る
日時 2014年10月3日 19:00-21:30
スケジュール 18:30- 受付開始
19:00-19:15 「SIBプロジェクトについて」 福岡地域戦略推進協議会ディレクター 石丸 修平
19:15-20:15 「今、世界で注目されるSIBとは」 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任助教 伊藤 健
20:15-20:30 質疑応答
20:30-21:30 同会場にて、懇親会
【day2】 制度実施の鍵となる社会的投資収益率(SROI)を知る
日時 2014年10月4日 10:15-12:00
スケジュール 10:00- 受付開始
10:15-10:30 「SIBプロジェクトについて」 福岡地域戦略推進協議会ディレクター 石丸 修平
10:30-11:30 「社会的投資収益率(SROI)による社会的投資の推進に向けて」
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任助教 伊藤 健
11:30-12:00 「福岡から考える新しい官民連携の社会投資モデルについて」
会場の参加者との意見交換
【登壇者プロフィール】
石丸修平(福岡地域戦略推進協議会ディレクター)
経済産業省入省後、大臣官房政策評価広報課、中小企業庁長官官房参事官室、経営支援部経営支援課、長官官房制度審議室等。
その後、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)に転じ、Public Services、Finance & Accounting Solution等を経て、2013年5月に福岡地域戦略推進協議会(FDC)に参画し、2014年4月より現職。
その他、アビスパ福岡アドバイザリーボード(経営諮問委員会)委員長、九州大学地域政策デザイナー養成講座エグゼクティブディレクター、福岡女子大学地域連携センター客員研究員等。
伊藤健(慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科特任助教)
米国Thunderbird Global School of Management にて経営学修士課程(MBA)を修了後、GE Internationalに入社。シックス・シグマ手法を使った業務改善や、コーポレート・ファイナンス部門で企業買収後の事業統合等を行う。2008年にはGE社を退職、NPO法人ISL 社会イノベーションセンターを経て2010年より 慶應義塾大学政策・メディア研究科 特任助教。特定非営利活動法人SROIネットワークジャパン 代表理事、一般社団法人ソーシャル・インベストメント・パートナーズ理事、Asian Venture Philanthropy Network日本アドバイザー。