2014年1月27～28日、福岡市が観光庁より選定を受けた「グローバルMICE戦略都市」の支援メニューのひとつである「アドバイザー派遣事業」が実施されました。
このアドバイザー派遣事業は、国際会議の誘致・開催活動において高度な専門知識と国際ネットワークを有するアドバイザーをグローバルMICE戦略都市に派遣し、ヒアリング・現地調査などの結果を踏まえ、都市が策定した国際会議誘致戦略に対するレビュー及び誘致活動等についてのコンサルティングを行うものです。
福岡地域戦略推進協議会（以下、FDC）は、福岡市の戦略パートナーとして本取り組みに参画し、ワンストップ体制の構築や海外のMICE都市とのネットワーク構築など効果的なMICE戦略の実施に向けて取り組んでいます。
今回は、昨年8月の第1回アドバイザー派遣事業後にアドバイザーより提出された報告書に基き、福岡市及び福岡観光コンベンションビューロー（以下、FCVB）の取組み状況の確認などが行われました。
アドバイザーとして来福したロッド・カムレシュワラン氏（ゲイニング・エッジ社チーフオペレーションオフィサー）からは、総括として「福岡は「成功事例」として高い評価で提出することになるだろう。」とのフィードバックをいただきました。
●「第1回アドバイザー派遣実施報告書」におけるステークホルダーへのフィードバック
- 特にプライベートセクターとの関係が良好であり、FDCとの連携は高く評価している。
- FCVBの活動と改革のための財政的支援に関し、福岡市の理解度が非常に高い。
●今後の更なる取り組みの強化ポイント
- 「国際認知度の低さ」の克服が必要だが、諸外国との予算格差はかなり大きいことを認識すべき。
- ステークホルダーと協働した「計画的マーケティング」(ブランディング、マーケティング、パブリシティ）が必要。
- 2016年の「ライオンズ世界大会」は絶好のマーケティング機会として全市を挙げて活用すべき。
- 観光庁/日本政府観光局とどう協働していくかは今後の課題として残る。
今後は、ゲイニング・エッジ社から「第2回アドバイザー派遣実施報告書（査定・意見）」が提出された後、最終報告書が提出される予定です。また、2014年度も引き続きアドバイザー派遣事業は継続される予定となっております。
＜アドバイザープロフィール＞
ロッド・カムレシュワラン氏（Mr. Rod Kamleshwaran）
ゲイニング・エッジ社コンサルタント、COO（チーフ・オペレーション・オフィサー）。ホスピタリティ産業、会議産業、企業における財務に関し、20年に渡る幅広い経験を有する。
- 職歴
インターコンチネンタルホテル・グループ（6年｜豪州地区CFOチーフ・ファイナンシャル・オフィサー）、メルボルン・コンベンション・ビューロー（CFO、暫定CEO）、プライスウォーターハウス・クーパーズ社（監査・コンサルティング） - 資格
MBA、学士（商業）、CPA（米国公認会計士）、財務予備調査・分析、リスクマネジメント、運営分析、アセットマネジメント（特にホテルおよび会議施設） - ゲイニング・エッジ社は、日本国観光庁をはじめマレーシア政府、横浜市、シンガポール政府などのMICE戦略に関するコンサルティングの他、ベルリン、シンガポール、バンクーバー、ドバイなど世界の主要10 MICE都市のアライアンス「ベストシティーズ・グローバル・アライアンス」の事務局運営を行っています。
● 参考リンク
