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【人材部会】アールト大学メディア学部長Kari-Hans Kommonen氏講演会

FDCニュース

フィンランドが誇るイノベーション大学、アールト大学(Aalto University)のメディア学部長Kari-Hans Kommonen氏による講演会を、福岡地域戦略推進協議会 人材部会共催で開催しました。これからの福岡発イノベーションの取り組みを進めていく上で、「市民発」や「ボトムアップ」のイノベーションの失敗例をひも解きながら、成功に導く方向性をディスカッションしました。(講演は英語で行われました。)

『アールト大学メディア学部長Kari-Hans Kommonen氏オープンレクチャー』

    • 日時:2013年12月4日(水)18:30~20:00
    • 会場:西鉄大橋駅前の大橋ルネット(福岡県福岡市南区大橋1丁目3番27号
    • 主催:九州大学芸術工学府デザインストラテジー専攻平井研究室
    • 共催:福岡地域戦略推進協議会 人材部会
    • 協力:株式会社リ・パブリック
    • 参加:約30名

講演会タイトル
「Thought about “Citizen-Led Innovation(「市民発イノベーション」を再考する)」

講演者プロフィール
Kari-Hans Kommonen
Arki リサーチグループ、メディアラボ / ディレクター
アールト大学メディア学部長

講演会では、まず『Living Lab(LL)』の定義から始まり、ユーザー中心のオープンイノベーションシステムであるLLがうまく機能しない理由を説明いただきました。

Kari-Hans氏はLLの問題を、そもそもの定義と、運用が異なる点にあると指摘。
多くの企業は、ユーザーテストの場としてLLを使い、守秘義務契約(NDA)で縛ってしまいます。その結果、ユーザーには見返りがなく、ユーザーのアイデアが採用されないため、イノベーションは起こらず、協力を続けようという気も失せてしまいます。
しかし、適切なファシリテーションで、一般の人でも素晴らしいクリエイティビティを発揮することができます。

これから福岡におけるCitizen-Led Innovationを成功させるには、その担い手に「デザイン文化」があることがとても重要であり、自らアイデアを生み出し、形にすることに情熱を注ぐようになるためにも、「デザインシンキングの学び」が必要である….
など、約90分にわたって講演と参加者とのディスカッションを行ないました。