お世話になっている皆様、そして これからお世話になる皆様へ
福岡地域戦略推進協議会(Fukuoka D.C.)にとって、2012年は大きな前進の一年でした。
参画・連携・支援下さった皆様に、心よりお礼申し上げます。
昨年は、対話を重ねて作成した「地域戦略」を4月の総会で策定し、その後は戦略の推進に軸足を移し、5つの部会において会員が個々の力を発揮し始めました。
観光部会では、
秋の国際MICE(ビジネス旅行)集中期間に4件の国際イベントを経て、地域内の状況視察や国際的なMICEの実務リーダーによるセミナーを行い、MICE戦略の素案の作成、プラットフォームや施設要件の検討を進めました。
環境部会では、
福岡版のスマートシティの構想案の作成、その主要テーマであるモビリティに関する実証実験連動の会議「スマート・モビリティ・アジア2012」への出展などを行いました。
食部会では、
外国人に福岡の食品・食材を試食して頂くテストマーケティングを行いつつ、ブランド・コンセプトの検討や、展示会を通じたバイヤーや消費者との接点強化を図っています。
人材部会では、
秋の国際MICE集中期間に「フレンドリー福岡サポーター活動」を実施し、多数の市民の参画を通じて多言語対応力の可能性と課題を把握した後、世界と福岡を結ぶ場「グローバル・コネクト・ハブ」の形成に特化を図っています。
都市再生部会では、
都市圏における都心の位置づけと地区間の差異化の方向性を確認し、都心再生の目標を設定した後、戦略的テーマとエリアを絞り込みました。分科会の設置準備も進め、都心再生戦略としての取りまとめに入ろうとしています。
協議会全体では、
二回の国際実務研修やオランダ大使館との連携、国際地域ベンチマーク協議会(IRBC)や社会実験国際賞(LLGA)への参画など、国際的なマーケティング活動を強化しました。
シンポジウムやwebやFacebookなど、市民との対話や実務者とのネットワーク構築にも取り組みました。
2013年は、各部会の取組みを更に進めると共に、部会間の連携やマーケティング活動を強化することで、Fukuoka D.C.の成果を「見える化」し、次のステージに繋げて行きたいと存じます。
辰年から巳年になりました。
それは、空想の大きな龍から実在の小さな蛇への移行であり、大きな戦略を具体的な事業に展開しようとするFukuoka D.C.の挑戦を象徴しているようです。
2013年も、当協議会の取組みに、積極的な参画・連携・支援のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2013年元旦
福岡地域戦略推進協議会 事務局長 後藤太一