会長メッセージ
福岡地域戦略推進協議会(以下FDC)は、2011年に国際競争力強化の視点から、九州・福岡を牽引する成長戦略を策定し実行する産学官民連携によるシンク&ドゥタンクとして組成されました。これまで10年にわたってGRP、人口、雇用の拡大などをKPIとして地域経済の活性化に取り組んでまいりましたが、節目となる2020年にこれまでの戦略に代わる新たな『第2次FDC地域戦略』を策定しました。この戦略は、2030年を見据え、国際的な動向や社会経済情勢、新型コロナウィルス感染症によるトレンドの変化なども踏まえたうえで、戦略指針を「交流の質をあげ、都市の成長と生活の質の向上の好循環を確固たるものに~『住みやすい』から『持続可能(SDG’s)な成長へ~』」と位置付け、3つの戦略のもとに12の重点分野を設定するなど、意欲的な内容となっています。
現在、福岡都市圏を核として九州さらには隣接するアジア地域との連携を図り、事業性のあるプロジェクトを推進していますが、FDCの強みは、九州経済連合会、福岡市、九州大学といった産学官民の長が組織のトップに名を連ねている中、会員の約半数は東京や大阪に本社を置く企業で構成されているという点にあります。思いを持った産学官民の人たちがひとつになって活動するFDCの組織は、日本における先進事例だと認識されており、設立から今日に至るまで日本政府はもとより全国各地から注目を集め続けています。
FDCは、勉強会や提言などに留まらず、参画することで誰もが自らのビジネスにつなげることが可能な事業創出プラットフォームです。九州から、あるいは福岡から地域を、国を動かしていくといった思いをお持ちの皆さまと力を合わせていくことで、福岡都市圏の成長へつながる様々な取り組みやビジネスを生み出していきたいと願っています。